ビーグルです。
先日ふと
実家の庭によく現れる2匹の野良猫の事を思い出し
感じたことがあったので、綴りました。
はじめに
実家の庭を住処にしていた2匹の野良猫に勝手ながら名前を付けていました。
ハチ(模様がはちわれだったことから)
シャー(近づいたらシャーと威嚇されたことから)
出会ったのは冬の日でした。
いつも仕事から帰ると2匹寄り添って
暖をとっていました。
あの頃は仕事もうまくいかず
将来の不安を抱えながら過ごす日々で
仕事のストレスから日常に嫌気もさしていて
猫のように自由に生きたい
そんな思いで2匹を見守ってました。
どうしても
ハチとシャーと仲良くなりたいと思い
最初は遠くから、徐々に近くに
空間を共有するようになりました。
かなり寒い中1,2時間、何もせずにただ過ごしました。(笑)
敵意がないことを伝えたかったのです。
3カ月したころには
慣れてきたのか
逃げてもすぐに定位置に戻ってきてくれるようになり
ついには撫でることもできるくらい
仲良くなれました。
ただその頃の私は
仕事のストレスが限界になり
色々あって、職場を変えてもらい
実家を出ることにしました。
ハチとシャーとは
それっきりになりました。
あれから半年がたち
久々に実家に帰ってみると
そこに2匹の姿はありませんでした。
母に聞くと
「最近見ないねぇ」
とのこと。
ちょっと寂しい気持ちになりました。
野良猫の寿命は短い
野良猫の寿命は3~5年と言われています。
飼い猫の10~15年とくらべると
かなり短いです。
もしかしたら寿命がきてしまったのかもしれません。
短い理由
どうして、寿命にこんなにも差があるのでしょうか?
それにはいくつか原因があります。
食べ物の確保が難しい
飼い猫と違い
毎日決まった時間に餌がもらえる保証がないのです。
食べ物は自分で調達しなければいけなく
かならずあるとも限りません。
運が悪いと、何も食べることができない日もあるのです。
屋外には危険が多い
野良猫なので、もちろん外の世界で一生を過ごします。
暑さや寒さ、雨風、猫同士の縄張り争い
ほかの動物からの攻撃、車と接触による事故
などなど、飼い猫とは比べ物にならないくらい危険が多くあります。
ストレスが多い
以上のことから
かなり厳しい環境にいるので
それによるストレスも多いのでしょう。
警戒をなかなか解いてくれないのも納得です。
感じた事
野良猫は自由で良いなと思ったけれど
それは野良猫の視点を知らない身勝手な想像だと思い知らされました。
こうして見ると
飼い猫はなんて幸せなのでしょう。
飼い猫、人間と一緒に生活をしている猫
もっと言うとそれは人間の生活。
雨風しのげる家があり
いつでも安全で暖かい食べ物を食べることができ
安心して眠ることができる
我々人間が当たり前のように過ごしている日々が
実は幸せなことなのではないかと思いました。
当たり前すぎて気づいていませんでした。
辛いことや、嫌なことがあったときは
ハチとシャーのことを思い出しながら
「それでも今日を無事、終えることができた」
と感謝をしながら明日へ向かっています。
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